XServer VPSとConoHa比較:値上げと受付停止

初級InfraDB編集部

本記事はアフィリエイト広告(A8.net)を含みます。価格・受付状況は2026年9月24日時点の公式サイトの表示です。

Webサーバーや社内ツール、開発環境を構築しようとして XServer VPS の公式サイトを開いたところ、「現在、新規のお申し込み受付を一時停止しています」という案内に直面して手が止まった方もいるのではないでしょうか。

さらに、2026年9月1日付で全プランの料金改定(値上げ)が実施された直後ということもあり、「11月の再開予定を待つべきか、ConoHa VPS やさくらのVPS を選ぶべきか」と迷う場面もあります。

この記事では、XServer VPS の新規受付停止と料金改定の背景を公式発表に沿って整理したうえで、2026年9月24日時点で受付中の代替候補(ConoHa VPS、XServer VPS クラウド、さくらのVPS、KAGOYA CLOUD VPS)の料金と特徴を比較し、状況に応じた選び方をまとめました。

VPS(仮想専用サーバー)かクラウドサービスかの選択自体で迷っている場合は、VPS vs クラウド 月3万円以下の構成 も参考にしてください。


1. XServer VPS でいま何が起きているか

XServer VPS の公式のお知らせで告知された経緯は次のとおりです。

日付出来事
2026年7月10日無料VPS(無料プラン)の新規受付を一時停止
2026年7月14日2GBプランの新規受付を一時停止/4GB以上で提供していたメモリ無料増設の新規提供を終了/値引きキャンペーンを早期終了
2026年8月31日ビジネスプランの新規受付を停止(9月15日に再開時期を「未定」に変更)。同日に XServer VPS クラウドの提供を開始
2026年9月1日全プランの利用料金を改定(例: 4GB・36ヶ月契約の月額は 1,700円 → 2,035円。税込)
2026年9月17日全プランで新規受付を一時停止。再開は「2026年11月中の予定」と発表

公式が発表した停止・値上げの理由

新規受付を一時停止した理由について、エックスサーバー社は「世界的なサーバー機器の需要増加などを背景に、機器の調達コストが大幅に高騰しており、従来と同等の水準でサーバー在庫を確保することが困難となっております」「想定を上回る多くのお申し込みをいただいており、提供可能なサーバー在庫がひっ迫しております」と説明しています。

2026年9月1日の料金改定の際にも、同様にサーバー機器の需要拡大に伴う機器調達コストの大幅な高騰により、従来の価格を維持することが困難になった旨が理由として挙げられています。

他のホスティングサービスでの動き

サーバー機器の調達コスト上昇に伴う料金改定は、シンVPS、KAGOYA FLEX ν、コアサーバーでも発表されています。

同じエックスサーバー社が運営する「シンVPS」も2026年9月1日に全プランで料金を改定しました(例: 大容量メモリ4GB・1ヶ月契約が 1,300円 → 1,800円)。また、カゴヤ・ジャパンの「KAGOYA FLEX ν」(ベアメタルサーバー=1台の物理サーバーをまるごと借りる形のサービスや、そのオプション)は2026年10月1日に値上げが告知されており、サーバー機器および関連部材の価格上昇が理由とされています。コアサーバーも2026年7月1日以降の契約分から一部値上げを行い、「AI需要拡大による世界的なサーバーコストの上昇」などを理由に挙げています。

一方で、GMOインターネットグループの「ConoHa VPS」は、2026年7月1日に「サービス維持調整費」を廃止し一部プランの料金を改定したものの、この改定によって利用者の請求額が上がることはないと案内しています。また、カゴヤ・ジャパンが2027年1月1日に実施する料金改定(共用サーバーや専用サーバーなど)の対象一覧に、VPS は入っていません。

なお、2026年9月24日時点で調べた範囲では、XServer 以外の VPS で新規受付の停止を公式に発表したものは見つかりませんでした(ConoHa VPS、さくらのVPS、KAGOYA CLOUD VPS を含む)。


2. 今申し込めるのはどこか:4GBクラスの比較

この記事では、2026年9月24日時点で受付中の ConoHa VPS、XServer VPS クラウド、さくらのVPS、KAGOYA CLOUD VPS と、受付停止中の XServer VPS を4GBプラン(4コア)で比較します。月額料金、ストレージ容量、支払い方法の特徴は次のとおりです。

サービス1ヶ月単位の月額1年単位(12ヶ月)の月額換算支払い方法とストレージの特徴
ConoHa VPS
(4GB・4コア・SSD 100GB)
2,189円(更新時の額)1,791円(更新時の額)長期契約割引のまとめトク(途中解約不可)と時間課金。時間課金の月の上限は 3,608円。初期費用無料
XServer VPS クラウド
(4GB・4コア・SSD 50GB)
2,480円2,068円定額制で時間課金なし。契約期間は1ヶ月と12ヶ月のみ。SSD 200GB のタイプは 3,720円 / 3,100円
さくらのVPS
(4GB・4コア・SSD 200GB・石狩)
3,520円(月額払い)3,227円(年額払いの月額換算)最低利用期間3ヶ月。石狩リージョンの料金(大阪・東京はこれより高い額です)
KAGOYA CLOUD VPS
(4GB・4コア・SSD 600GB)
1,760円(日額課金の月額上限)1,617円(年額 19,404円の月額換算)1日63円の日額課金(月額上限 1,760円)。価格は公式に「税込の目安」と表記。SSD 600GB と大容量
(参考)XServer VPS
(4GB・4コア・SSD 150GB)
※新規受付を一時停止中
1ヶ月契約 2,640円12ヶ月契約 2,200円36ヶ月契約(一括前払い)は月額 2,035円。契約期間分の一括前払い制。新規申し込みは再開後

※ConoHa VPS、XServer VPS クラウド、さくらのVPS、XServer VPS の表示料金はすべて税込です。
※ConoHa VPS の初回契約時は、キャンペーン等により更新時より低い額が表示されていることがあります。
※ストレージ(SSD)の容量は、XServer VPS クラウドの 50GB から KAGOYA CLOUD VPS の 600GB まで違いがあります。XServer VPS クラウドの 4GB のうち SSD 50GB のタイプは、従来の XServer VPS(150GB)よりもディスク容量が小さくなっている点に注意してください。

各サービスの特徴

ConoHa VPS

ConoHa VPS は、1時間単位で使った分だけ支払う「時間課金」と、長期利用向けの「まとめトク」の料金タイプを提供しています。時間課金では1ヶ月利用しても月額上限(4GBなら 3,608円)を超えて請求されることはありません。全プランで初期費用が無料となっており、複数台のサーバーをインターネットから切り離して接続するプライベートネットワーク機能も備えています。電話およびチャットのサポートは平日10時〜18時で対応しています。

ConoHa VPS

XServer VPS クラウド

XServer VPS の受付停止のお知らせの中で、新規導入の代替として案内されているクラウド型 VPS です。2026年8月31日に提供を開始したサービスで、シンプルな1台構成から複数台を組み合わせた構成まで自動構築できます。日次で最大7日分の自動バックアップや、無料のプライベートネットワーク機能が標準提供されています。

ただし、契約期間は1ヶ月契約と12ヶ月契約のみで、36ヶ月契約や 2GB プラン、時間課金は用意されていません。また、従来の XServer VPS で発生している在庫ひっ迫の問題がクラウド側にも及ぶかどうかについて、公式の言及は見つかっていません。電話のサポート受付時間は平日10:00〜18:00となっています。

さくらのVPS

さくらインターネットが提供する VPS サービスで、リージョン(サーバーを置く地域)は東京・大阪・石狩が用意されています。最低利用期間は3ヶ月です。

なお、さくらのVPS を検討するにあたっては、不正アクセスに関する公表内容を確認しておく必要があります。さくらインターネットは、販売管理システムへの不正アクセスにより、会員情報(氏名・住所・電話番号・メールアドレス・契約サービスなど)が第三者に閲覧または取得された可能性があると公表しています(第二報は2026年8月19日、調査結果の第三報は9月10日)。発表の時点で、データが外部に持ち出されたことを裏付ける明確な事実は確認されていないとしています。あわせて、管理者(root/Administrator)の初期パスワードがシステム内に保存されていた「さくらのVPS」契約者に向けて、初期パスワードの変更などの案内が出されています(さくらのVPS の案内)。公式FAQでは、2022年9月1日以降に契約した利用者は案内の対象外(一部例外あり)として挙げられていますが、新しく契約する場合の受け止め方については公式の案内を確認したうえで各自で判断してください。

さくらのVPS

KAGOYA CLOUD VPS

カゴヤ・ジャパンが提供する VPS で、1日63円(月額上限 1,760円)の日額課金を採用しています。4GBプランで SSD 600GB とストレージ容量が大きく、年額払いは 19,404円(月額換算 1,617円)です。カゴヤ・ジャパンが2027年1月1日に実施する料金改定の対象にも VPS は含まれていません。

ゲームサーバーを目的としている場合

マインクラフトなどのマルチプレイ用途でゲームサーバーを検討している場合、ゲーム専用の「XServer VPS for Game」は2026年9月24日時点で受付中となっています(4GBプランの SSD は 100GB)。ただし、同サービスも2026年7月10日に新規受付を一時停止し、7月13日に再開した前例があります。ゲーム用 VPS の詳しい選び方やスペック比較については、マイクラのサーバーの立て方 を参照してください。

個人開発でどのスペックを選ぶべきか迷う場合は、「個人開発者のVPS選び方」もあわせて確認すると要件を整理しやすくなります。


3. XServer VPS をすでに契約中の利用者が確認すること

すでに XServer VPS を利用している場合、新規受付停止や料金改定に伴い確認しておくべき点がいくつかあります。

  • サーバーの追加申し込み: すでに契約中の人は、新規受付の停止期間中も、追加でサーバーを申し込めます。
  • 契約更新時の料金: 2026年9月1日以降の契約更新分から、改定後の新料金が適用されます。改定日前に更新手続きを行っていれば改定前の料金で期間を延長できましたが、その期限はすでに過ぎています。
  • メモリ無料増設の扱い: 2026年7月14日の新規提供終了前にメモリ無料増設が適用されたサーバーは、公式の案内では「現在のプランを継続してご利用いただく限り」、適用済みのメモリ容量に変更はありません。プランを変更する前に、増設分がどうなるかを公式サポートに確認してください。
  • サポート窓口: 不明な点がある場合、メールサポートは24時間365日、電話サポートは平日10時〜18時で受け付けています。
  • 複数台構成への拡張: 従来の XServer VPS はプライベートネットワーク機能に対応しておらず、複数台の内部接続構成は組めません。複数台構成を組みたい場合、XServer VPS クラウドはプライベートネットワークに対応していますが、同じ会社の別のサービスで、別のサイトから別に申し込む必要があります。

法人のサーバー運用でそもそも VPS が適しているか判断したい場合は、「法人のサーバー選び方」も参考にしてください。


4. 再開を待つか、いま他社と契約するか

XServer VPS の新規受付再開を待つべきか、今すぐ申し込める別のサービスを選ぶべきかは、利用開始の期限や構成要件によって分かれます。

再開時期についての注意点

公式発表では「2026年11月中の再開を予定」と案内されていますが、これは確定した予定ではありません。時期が決まり次第あらためて知らせるとされています。同社が提供するビジネスプランにおいて、当初「9月中旬頃の再開を予定」と案内されていたものが、提供可能な在庫確保の見通しが立たないことから「未定」へと変更された前例もあります。

また、料金は2026年9月1日付ですでに改定されています。再開を待つ場合も、改定前の料金で申し込めると考えず、再開のお知らせが出た時点の料金表を確認してください。

判断の軸

  1. いつまでにサーバーが必要か:
    11月まで待てない場合は、受付中の ConoHa VPS、XServer VPS クラウド、さくらのVPS、KAGOYA CLOUD VPS を検討します。
  2. 契約期間と途中解約の条件:
    すぐ始めて様子を見たい場合は、ConoHa VPS の時間課金、KAGOYA CLOUD VPS の日額課金、XServer VPS クラウドの1ヶ月契約であれば、長い契約期間を先に支払わずに始められます。一方で、ConoHa の「まとめトク」は利用期間中の途中解約ができず、さくらのVPS は最低利用期間が3ヶ月、XServer VPS は契約期間分の一括前払い制となっています。
  3. 1台で完結するか、複数台構成が必要か:
    複数台の構成を組む場合、ConoHa VPS と XServer VPS クラウドはプライベートネットワーク、さくらのVPS はスイッチを使ったローカル接続、KAGOYA CLOUD VPS はローカルネットワークの機能を、それぞれ公式ページに載せています。さくらのVPS でつなげるのは、同じ会員IDで契約した、同じリージョン内のさくらのVPS 同士です。

11月までスケジュールに余裕があり、XServer VPS の利用を希望する場合は、公式から再開のお知らせが出た段階で、その時点の料金表や在庫状況を確認してから判断することをおすすめします。


5. まとめ:状況別の選び方

XServer VPS の新規受付停止と料金改定を受けて、今 VPS を選ぶ際の指針を状況別に整理しました。

  • 短期で検証したい・利用期間が決まっていない場合:
    ConoHa VPS の時間課金(時間課金の月の上限は 3,608円)、KAGOYA CLOUD VPS の日額課金(月額上限 1,760円)、XServer VPS クラウドの1ヶ月契約(2,480円)が候補になります。ConoHa VPS は1ヶ月単位の支払い(更新時 2,189円)も選べるので、まる1ヶ月使うかどうかで選び分けてください。ストレージ容量も照らし合わせて選ぶのが無難です。
  • 1年単位で継続利用することが決まっている場合:
    4つのサービスの1年単位の月額換算(ConoHa VPS: 1,791円、XServer VPS クラウド: 2,068円、さくらのVPS: 3,227円、KAGOYA CLOUD VPS: 1,617円)を並べて見比べます。あわせて、SSD 容量の違いや、さくらのVPS の最低利用期間が3ヶ月であること、ConoHa VPS のまとめトクが途中解約できない点も確認してください。
  • プライベートネットワークを使った複数台構成を組む場合:
    ConoHa VPS と XServer VPS クラウドはプライベートネットワーク、さくらのVPS はローカル接続(同じ会員ID・同じリージョン内のサーバー同士)、KAGOYA CLOUD VPS はローカルネットワークで、複数台をつなげます。
  • XServer VPS の利用を検討したい場合:
    新規受付の再開予定(2026年11月中)に関する公式のお知らせと、再開時点での料金表を確認してから申し込んでください。

払い方(時間課金・日額課金・月額・年額)やストレージ容量、最低利用期間はサービスごとに違います。申し込む時点で、同じメモリ・同じ利用期間・同じ支払い方法にそろえて、公式サイトの最新情報で見比べてください。

ConoHa VPS

VPSXServerConoHaさくらのVPSKAGOYA比較

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